こんにちは、広島県廿日市市の工務店のA&Cテクノハウスです。
今回は、家の間取りの問題点と家事動線の話をしたいと思います。
住宅会社や調査会社では、毎年のように、住宅に関するアンケート調査を行なっております。
例えば、「自宅で不満なスペック調査」というものがあります。
「自分が今住んでいる家で不満な場所はどこですか?」というものになります。
このような調査で、毎年のようにトップにランクインするのが、
「収納スペースの数や狭さ」です。
なぜ、このようなことが起こるのでしょうか?
その理由は簡単で、「引越した時よりも荷物が増えているから」です。
ある調査によると、住み始めた時と10年後では物の量が1,5倍になると言われています。
そう考えると、家を考える時には、今の荷物量で収納を計算するのではなく、
今の荷物の1,5倍の収納スペースを確保する必要が出てくるわけなのですね。
そのことを計算しないで、家を建ててしまうと、
数年後には収納スペースが足りないということになるわけなのです。
収納スペース以外に、ランクインされるものはなんでしょうか?
当然、「耐震性や断熱性や防音性などの性能が良くない」というものも
家の不満として毎年ランクインされるものです。
しかし、見落とされがちなのが、実は家の動線部分なのです。
言葉は違えど、アンケート結果では
「間取りが暮らしに合わない」という内容です。
間取りが暮らしに合わないとはどういうことなのでしょうか?
答えは、「動線が良くない!」ということなのです。
例えば、実際にあったお話しの家を紹介すると、
その家は3階建ての家で、2階と3階が日当たりが良かったので、
2階がリビングで3階に寝室と洋服用のクローゼットがありました。
(1階は日当たりが良くなかったため、洋服の収納は3階にしたのでした)
お風呂や洗面所や洗濯機などの水回りが1階にありました。
そうなると、暮らしてみて分かったことがありました。
1階で洗濯をして、
その洗濯物を2階のベランダに干して、
乾いたら3階に収納するという生活動線になりました。
結果、毎回洗濯したものを3階に持っていくことが面倒になり、
2階のリビングに洋服が散らかってしまうという家になってしまいました。
これは、極端な例かもしれませんが、家の動線を考えた間取りにしないと、
先ほどのアンケートのように、
「間取りが暮らしに合わない」という不満になってしまうのです。
いかがでしょうか?
家事動線の重要性と間取りの大切さをご理解していただけましたでしょうか?
注文住宅で、自分の気に入った家を作ることは大切ですが、
住んでみないと分からないことが実は非常に多いのです。
家の間取りを考える時には、自分たちの暮らしにあった間取り、
生活動線を考えた間取りにして家づくりをしていきましょう。